黒薙(くろなぎ)温泉（宇奈月町）　黒部峡谷鉄道

トロッコ電車でおなじみの黒部峡谷鉄道は、宇奈月町より終点欅平（けやきだいら）駅までを片道1時間半かけてゆっくり走ります。宇奈月を出て30分位でトロッコ電車が最初に止まる黒薙（くろなぎ）駅に着きます。ホームのすぐ先の鉄橋は「後曳橋（あとびきばし）」（写真右下）。
ここは、峡谷の中でも狭く深い谷間で、下を覗き込むと思わず後ずさりする、と言うのが名前の由来らしい。ちなみに、ここで下車する人はほとんどなく、大半が終点欅平まで景観を楽しむ観光客です。

左側は山、右側が谷、こんな所で降りて何処へ行くのかと言った奇異な目を無視して写真左側奥の真っ暗なトンネル（工事用のトンネルです。）の中に入ってみましょう。もし、工事用車両が入ってきたら追いつかれないように思いっきり走ってください。約10分でトンネルを抜け下っていくと鄙びた温泉宿があります。それが黒薙温泉です（写真左下）。

宇奈月温泉の全ての湯量をまかなう源泉です。宿の横を流れる黒薙川の河原には湯が噴き出ており、流れに手を入れてみると生温かく、湯量の豊富さを実感できます。
この旅館は湯治宿ですが、五百円で内風呂も露天風呂も楽しめます。

観光地でありながら観光客のまったく居ない鄙びた湯治場の露天風呂で、黒薙川の急流を挟む断崖絶壁の向こう岸を見ながらあなたもボーっとしてみませんか。

黒部峡谷鉄道 0765−62−1014
宇奈月−黒薙間 片道480円  トロッコ電車で30分（11月末日で営業終了）

黒薙温泉 0765−62−1820
一泊9000円  風呂だけ500円

黒薙駅−黒薙温泉
トンネルを歩けば約10分  山道を歩けば約600メートル20分